お正月を過ぎ、お花屋さんには春のお花が並び始めています。
近所のお花屋さんの店頭には、アーティフィシャルフラワーのミモザが綺麗に飾られていました。
黄色くてふわふわなお花が特徴的なミモザ。
黄色いイメージが強いので、他の色があるなんて考えることもなかったのですが、ちょうどお教室のレッスン作品を考えていた時に、ミモザと呼ばれる花に白やオレンジ色がることを知りました。
でも、ミモザを調べてみると、何だかややこしい・・
実際にミモザのことを知りたくて調べてみたけれど、ごちゃごちゃしていてよくわからなかったんです。
今回は、ミモザのちょっと複雑でわかりにくい部分を整理してみようと思います!
ミモザとアカシアの違い
日本で一般的にミモザと呼ばれている花は、厳密にいうとアカシアということをご存知でしょうか。
黄色くて小さなふわふわとしたポンポンがたくさんついた あの花はミモザじゃないんです!
「えーーー、何なに?どういうこと?」という感じですよね・・
私も同じでした。
まず、ミモザがアカシアということにアレ?と思ったのです。
本来、アカシアである花がミモザと呼ばれるようになった経緯はこうです。
オーストラリアやアフリカなどの熱帯や温帯の地域に分布するアカシアがヨーロッパに持ち込まれた時に「ミモザ(オジギソウの別名)に似たアカシア=ミモザアカシア」と呼ばれたのをきっかけに、それを「ミモザ」と呼ぶようになったそうです。
じゃあ、本来のミモザは?ということになりますが、ウィキペディアによると次のように記されていました。
オジギソウ(お辞儀草、含羞草、学名:Mimosa pudica)は、マメ科ネムノキ亜科の植物の一種。別名はネムリグサ(眠り草)、ミモザ。
要するに、ミモザは本来オジギソウの学名に由来する植物なのに対し、日本では、ほとんどアカシアに類する花をミモザとして呼んでいるということです。
うーん、やっぱりまだややこしいでしょうか・・・。
実際に私はなかなかすぐに理解できませんでした(苦笑)
ミモザとアカシアの簡単な見分け方
そんなミモザとアカシアですが、簡単な見分け方がありました!
それは、葉に触れた時にお辞儀をするかどうか。
ミモザはマメ科オジギソウ属の植物の総称であるので、葉に触れるとお辞儀をします。
一方で、アカシアは葉に触れてもお辞儀をしません。
ちょっとした豆知識です^ ^
花の色はそれぞれ違って白・ピンク・黄色
ミモザとアカシアの違いについてお伝えしましたが、花の色もそれぞれで違いがあるんです。
一般的にミモザと呼ばれているアカシアは、皆さんのイメージ通り黄色です。
中にはオレンジ色のアカシアもあるようですよ。
では、本来のミモザであるマメ科オジギソウ属の植物はというと、花色はピンク。
そして、またここで ややこしくなりついでにお伝えするのが「ニセアカシア」です。
「まだあるの〜?」と思われるかもしれませんか、もう少しだけ、深掘りしていきますね。
ニセアカシアの特徴
アカシアと似ているけれど違う花として「ニセアカシア」があります。
ニセアカシアのニセは「偽」の意味です。
アカシアと同じマメ科ですが、属名はハリエンジュ属の落葉高木。
寒さに強い特徴があります。
そして、気になる花色はというと、アカシアが黄色なのに対して、ニセアカシアは蝶のような形の白い花を咲かせるそうです。
開花時期もアカシアは3〜5月なのに対して、ニセアカシアは5〜6月なんだとか。
まさに私が白い色のミモザと勘違いしていたのは、ニセアカシアの花だったことがようやくわかりました。
このようにミモザもアカシアもニセアカシアも同じマメ科でありながら、別々の属名を持つ植物で花色もそれぞれだということが私も整理されてきました。
まとめ
ミモザは、正式にはアカシアと呼ばれる植物だということや、花色や葉に触れた時の違いなど、それぞれの特徴を知り、改めて春に人気のお花を楽しんでいただけたら嬉しいです。
私も検索して調べたことを繰り返し読んだり、この記事を書いたりすることでややこしく感じていたことが少しずつ整理されました^ ^
今回お伝えしたことをまとめると、
・一般的にミモザと呼ばれる黄色いふわふわの花は正式にはアカシアと呼ばれる植物である。
・アカシアの花色は黄色(種類によってはオレンジ色もある)、オジギソウはピンク、ニセアカシアは白色の花である。
・ミモザはマメ科オジギソウ属の植物の総称である。
・ミモザ、アカシア、ニセアカシアは似ているが別々の植物である。
・ミモザの葉は触れるとお辞儀をするが、アカシアの葉は触れてもお辞儀をしない。
皆様に少しでもわかりやすく、また、よくわからなかったことが整理されてお伝えできていたら嬉しいです。
次回は、アカシアの花(一般的にはミモザですね^ ^)の選び方とアレンジを楽しむポイントをお伝えしたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回ブログはこちら↓