せっかくハスの花を見に行ったのに、お花が萎んでいたという経験はありませんか?
実は、きれいなハスを鑑賞するためには、一日の中でも見頃の時間帯があります。
今回は、前回ブログを深掘りする形で、ハスの花の開花や葉の特性についてリサーチした結果をまとめてみたいと思います!
綺麗なハスの花は、早起きと2日目が鍵!
綺麗なハスを鑑賞するには、朝が一番オススメです。
遅くても午前中がタイムリミット。
その理由は、ハスの花が朝方〜午前中に咲いて、午後にはしぼむという特性があるからです。
ハスの花の開花について、詳しく調べてみました!
■1日目:午前5~6時ころから1分間で2ミリくらいの速さで開き始め、3センチくらいまで開いてから、午前8時ころに閉じる。
■2日目:午前1~2時ころから開き始めて、午前7~9時ころまでにお椀状に開き、昼ごろまでに閉じる。
■3日目:午前1~2時ころから開き始めて、午前9~10時ころまでに完全に開く。午後は半開きとなり、そのまま、その日は終わり。
■4日目:夜中から開き始め、午前6時ころには完全に開く。その後、花びらが落ち始め、午後には花がなくなるといわれている。
午後も開いているハスの花は、その日が最後の日。
咲き始めから、わずか4日の儚い花=ハス
開花2日目が見頃であることが分かり、たくさんの群生の中から美しく咲く1本を見つけに行きたくなりました。
ちなみに、クルッと中心に向かって両端が巻かれている葉は、開く前の若い葉で「巻き葉」というそうですよ。
豆知識として見分け方のポイントが分かりました^^
ハスの花が開花する時の音って知ってる?
ところで、ハスの花が開くときにポンッとはじけるような音がするということを聞いたことはありませんか?
私はこのことを聞いてから、いつか聞いてみたいなとずっと思っていました。
色々な方に、ハスの開花する時の様子や音について尋ねてみましたが、開花の音を聞いたことがあるという人にはなかなか辿り着けませんでした。
ですが、ある時、ここ上越市の高田城址公園で毎年開催されている観蓮会で、その音の真相を伺うことができたんです!
『ハスが開花する時に本当にはじけるような音がするのか?』
答えは、NO でした(苦笑)
ガイドさん曰く、開花の音というのは弾ける音ではなく、花びらが擦れる音だろう、と。
「ポンッ」より「カサッ」に近い音。
でも、その微かな音が聞こえるかどうかは、ガイドさんもはっきりと分からないご様子でした。
ハスは早朝から咲き始めるため、実際に開花する瞬間を見たり、その音を聞いたりする人が少ないのも分かる気がします。
人の言い伝えや噂っておもしろいですね。
開花音の真相を知るまでは、「ポンッ」の音を聞いてみたかったですが、真相が分かった今は、大きな花びらが微かに擦れる「カサッ」の音を聞いてみたくなりました。
ハスの葉の雫が宝石のように見える「ロータス効果」とは
大きなハスの葉の上でキラキラと転がる雨粒を見たことはありませんか?
花が開花するまでの期間、ハス池はこの大きな葉っぱが一面に広がっています。
大きなハスの葉に、落ちた雨が弾かれ粒になってコロコロ転がる様子は、不思議と見入ってしまいます。
もし、その葉っぱを手にすることができたら、水を入れてキラキラと光る水玉を転がしたり、触れたりしたいと思うのは私だけでしょうか。
このように葉の成分が水を弾くことを「ロータス効果」というそうです。
ロータス効果とは?
雨で葉や茎が傷つかないように、表面のほこりや小さな虫を水玉で転がして自分を守り、葉全体を綺麗に保つ自浄効果のこと。
ロータス効果があることで、ハスは泥の中でもキレイな状態を維持できるんですね!
キレイに保たれた葉っぱ全体で、太陽の光を全力で吸収しているそうです。
自然のチカラって凄いなぁとつくづく感じました。
調べていく中で分かったことですが、このハスパワーが日常生活の中にも色々と活かされていると知りました。
例えば、ヨーグルトのふた。
ヨーグルトがふたにくっつかず、ツルンと下に落ちてくれるヨーグルトってありますよね?
あれは、超撥水性の素材を使ったロータス効果の応用例なんだとか。
他にも、防水スプレーや衣類などの防水素材、住宅建築などに使われる塗料や外壁材、フライパンなども、ロータス効果を応用例として挙げられていました。
ロータス効果がこんなにも私たちの生活に活かされているとは驚きでした。
ハス、恐るべし!!
「ハスの葉シャワー」で子供も楽しめる夏の水遊び♪
ハスの葉について調べていくうちに、とっても魅力的で遊び心をくすぐるネタを発見しました!
それは、ハスの葉シャワー。
空洞になった茎や葉脈の構造を活かして作ることができ、ハスの葉そのものがシャワーになるそうです。
これは絶対に、子どもたちにも好評なはず♪
作り方は、葉先にかけて細くなっている葉脈のところを2〜3センチほど1周切り取るだけです。
そうすると、太くなっている葉脈の空洞がシャワーの出口になり、ホースをつなぐことでシャワーに変身するみたい!
また、同じ要領でバブルシャボン玉を楽しめることも発見しました。
シャワーにする時よりさらに葉の周りを深く切り、茎も短くしたら、シャボン玉の吹き口にできるとのこと。
これもやってみたい♪^^♪
他にも、葉に注いだ飲み物を茎を通して飲む「象鼻杯」(ぞうびはい)や、お面づくりなども紹介されていましたよ。
とっても楽しそうなハスの粋な楽しみ方。
皆さんはどれを体験してみたいですか?
なかなか手軽に楽しむことは難しいですが、各地のハスの名所や夏のイベント等で楽しめる機会があれば、ぜひ一度試してみたいものですね^^
さいごに
ハスの切り花って生花店であまり見かけませんし、もし見かけるとしたらお盆の時期ぐらい。
家庭で育てるお花としても一般的ではないため、今まで詳しく知る機会が少なかったように思います。
今回ブログを書くにあたりハスについて調べている中で、たくさんの発見がありました!
これでまた一つ、お花の先生としての知識が身につき、喜んでいる私です(笑)
いつかレッスンでも、ハスの花や実を使ったフラワーアレンジメントを取り入れてみたいなと思いました。
新潟県上越市の高田城址公園は、ただいま東洋一のハスが満開を迎えております↓↓
以上2回にわたり、ペンタスモアのレッスン会場がある上越市高田城址公園のハスについて、まとめてみました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!