毎年、秋のお彼岸の頃になると不思議と咲き始める彼岸花(ヒガンバナ)。
彼岸花というと真っ赤な色が一般的ですが、白い彼岸花があることをご存知でしょうか?
実は、我が家の庭には赤い彼岸花と白い彼岸花があります。
今年は残暑のせいか、例年より開花が遅く、10月初旬の今頃になって見頃を迎えているのですが、白い彼岸花を見ると「珍しい」という声をよくお聞きします。
今回は、2回に分けて 秋を感じる花の一つ「彼岸花」について、その特徴や白い彼岸花が珍しいとされるワケについてお伝えいたします。
まずは第一弾!
彼岸花の不思議とされる特徴をお話ししていきます。
彼岸花ってどんな花?
赤い彼岸花をご存知の方が多いはず。
彼岸花って不思議がいっぱいで他の植物と違う変わった特徴があるんです。
彼岸花の生態
彼岸花はヒガンバナ科ヒガンバナ属に属する多年草の植物です。
開花時期は9月の中旬頃。
他の植物と違い、花が咲く時期には葉をつけないといった特徴があります。
確かに、毎年秋のお彼岸近くになると、突然「あれ?この芽は…」という感じで花芽だけが伸びてくるんです。
ずっと地上部分に葉があるわけではないので、時季になって花芽だけをニョキニョキと出すのを見かけると、今年もこの時季(秋)がきたな、と開花が楽しみに^ ^
花は開花後、1週間ほどで枯れ、その後、葉が出てきます。
そして冬、周りの植物が枯れた時、葉を茂らせ、冬に光合成を盛んに行う。
春までに十分な栄養分を球根に貯め込むためなんだとか。
ここで、球根?と思われた方、勘がいい^ ^
なぜ球根に栄養分を貯めるのかは、彼岸花は種ができず、球根で増えていく花だからなんです。
でもこの球根には要注意!
その理由は、球根には毒性物質があるから。
誤って口にしないように、ペットや小さなお子様がいらっしゃる方は特にご注意くださいね。
話が逸れましたが、
冬の間に茂らせていた葉は、5月頃には地上部分が全て枯れ、再びまた秋に花芽を伸ばすことを繰り返しています。
彼岸花の構造
彼岸花をよく見ると、1つの花ではなく複数の花が集まっています。
一輪に見えがちなので、勘違いしやすいですよね。
通常1つの花茎に5個から7個の花が外側に向かってついています。
それぞれの花びらは6枚。
そして、とても長い6本の雄しべと1本の雌しべがあります。
観察してみると面白いですよ^ ^
彼岸花の驚く別名の数
調べていくと、彼岸花にはいろいろな名前が付けられていることを知りました。
「ヒガンバナ」というのはもっとも一般的に使われる名前ですが、他にも「曼珠沙華(マンジュシャゲ)」や「リコリス」という別名があります。
そしてさらに、彼岸花の毒性や花の形状などを理由とした別名も。
その数なんと1,000以上!
・地獄花(じごくばな)・痺ればな(しびればな)
・死人花(しびとばな)・狐花(きつねばな)
・幽霊花(ゆうれいばな)・毒花(どくばな)
・天蓋花(てんがいばな)・赤花(あかばな)
・捨子花(すてごばな)・剃刀花(かみそりばな)
・雷花(カミナリバナ) など
とても覚えられませんが、インパクトがある名前が多いですよね。
余談ですが、花と葉を同時に見ることができない事から昔の人は「葉見ず花見ず」と言って恐れをなしたというエピソードも知りました。
白い彼岸花は珍しい?
冒頭でもお伝えしましたが、我が家には、白い彼岸花があります。
でも、白い彼岸花を知っている人は意外と少ないんです。
次回は、白い彼岸花についてお伝えいしていきます。
「珍しい」と言われることが多い白い彼岸花。
その理由や赤い彼岸花との違いについても触れていきますよ〜。
ぜひ、ご覧くださいね。