珍しい蓮の種類「双頭蓮」と「並蒂蓮」の秘密と見つけ方ヒント!

お花の雑学

毎年この季節になると、レッスン会場である高田城址公園オーレンプラザの窓の外には、東洋一と称される蓮の絶景が広がります。

これまで、蓮の儚い美しさや葉の「ロータス効果」、そして昨年は幸運にもお堀で見つけることができた、一つの茎に二つの花が咲く「双頭蓮(そうとうれん)」についてお話ししてきました。

実は今年、蓮についてさらに調べていく中で、私自身「えっ!」と驚くような新発見があったのです。

今回はそのお話と、奇跡の蓮を見つけるヒントをお届けします。

「双頭蓮」と「並蒂蓮」の秘密

並蒂蓮(へいていれん)イメージ画

今年は「並蒂蓮(へいていれん)」という、一つの花の中に花托(真ん中の黄色い部分)が二つあるという珍しい蓮をご紹介しようと準備をしていました。

ところが、調べていくうちに驚きの事実が発覚したのです。

なんと「双頭蓮」と「並蒂蓮」は植物学的な違いはなく、基本的に同じ「1本の茎に2つの要素がつく変異」を指す言葉だったのです。

見た目の形(頭が2つ)をそのまま表した日本の「双頭蓮」

そして、2つの花が寄り添う美しさを表した中国の「並蒂蓮」

呼び名が違うだけで、本質は同じ仲間だったんです。

「なんだ、呼び名が違うだけだったんだ」と一瞬思ったのですが、実はここからさらに深い驚きが待っていました!

10万分の1、そして100万分の1へ!

2025年 高田城址公園の南堀で見つかった双頭蓮

過去(2015年)の高田城址公園 西堀での発見記録によると、その「咲き方の違い」によって、現れる確率が以下のように紹介されていました。

タイプ①:茎が分かれて2つの花が咲く
(出現率 2万〜3万分の1)
昨年(2025年)南堀で見つかったタイプです。
日本ではこのタイプをよく「双頭蓮」と呼びます。

タイプ②:花の中で2つの花托が合体して咲く
(出現率 10万分の1)
2015年に西堀で見つかったタイプです。
中国の言葉を借りて「並蒂蓮」として紹介されていました。

「3万分の1」でも大奇跡だと思っていたのに、形の違いによって、その上をいく「10万分の1」の世界が広がっていたのです。

中国で「言葉にできないほどの吉兆」とされてきた理由が、この数字の重みから一気に理解できました。

しかし、驚きはこれだけでありません。

なんと、1本の茎に3つの花が咲く「三頭蓮(さんとうれん)」などのさらに極端な変異になると、その確率は100万分の1以下にまで跳ね上がるのだそうです!

100万分の1となると、もはや一生に一度出会えるかどうかの領域。

「同じ仲間」という言葉の裏には、3万、10万、そして100万分の1へと、調べれば調べるほど驚く数の秘密が隠されていました。

奇跡に出会えるチャンスも東洋一!

2026年7月8日撮影 南堀のハス

この双頭蓮などの変異は偶発的に現れるため、エリアの特定は非常に難しいと言われています。

高田城址公園でも、過去には北堀、西堀、そして昨年は南堀……と、お堀全体で本当に気まぐれに姿を現しています。

でも、考えてみてください。

高田城址公園は、外堀を埋め尽くすほどの蓮が咲き誇る「東洋一」の規模。

これだけ咲く数が圧倒的に多ければ、それだけ「奇跡」が生まれる分母が多く、出会える確率も高いということです!

もしかしたら、今年のお堀にはあの「100万分の1」の超奇跡がひっそりと咲いているかもしれません。

双頭蓮を探すプチ・ヒント

2026年7月16日撮影 オーレンプラザ脇 南堀
  • 通常の一輪咲きよりもお花が重いため、少し頭を重そうに、あるいは斜めに傾けている茎を探してみる。
  • 高田のお堀は歩道から見下ろす場所が多いので、上から全体を見渡しながら、生い茂る大きな葉と葉の重なりのすき間を、そっとのぞき込むように目線を動かしてみる。
くみこ
くみこ

ぜひこの機会にお堀をじっくり見渡してみてくださいね。

高田城址公園観蓮会のお知らせ

この美しい蓮たちを存分に堪能できる「高田城址公園観蓮会」が、今年も開催されます。

  • 開催期間: 2026年7月18日(土)~8月23日(日)
    開花状況に合わせた早朝の清々しい空気の中で楽しむ蓮はもちろん、期間中は様々なイベントが企画されています。

お堀の周りを歩いて、あなただけの「奇跡」を探してみませんか?

イベントの詳細やスケジュールはこちら

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