ペンタスモア 6月花あそびレッスンでは、紫陽花とスモークツリーを使ったふわふわリースを作ります。
スモークツリーをみなさん ご存知ですか?
紫陽花もスモークツリーもちょうど5月下旬頃〜6月が最盛期。
今回は、レッスンでも使用する「スモークツリー」についてお伝えします!

スモークツリーってどんな木?
名前の由来は見た目の特徴

スモークツリーは、まるで煙が立ち上るような見た目が特徴の花木で、その名の通り、ケムリノキ(煙の木)と呼ばれています。
私が初めてスモークツリーを見たのは、長野県にあるワイナリーに出掛けた時でした。
もくもく、ふわふわとした見た目に目を奪われ、思わず手を伸ばして触れてみたくなったのを覚えています。
スモークツリーは一度見たら忘れられない、そんな印象が私の中ではあります。
その見た目の特徴から、ケムリノキ(煙の木)以外にもハグマノキ(白熊の木)、カスミノキ(霞の木)という別名もあるそうです。
ハグマ(白熊)の毛で作られる仏具に似ていることや、霞がかったように見えることなど、いずれも見た目が名前の由来とされています。
ふわふわの正体

スモークツリーを表すとき、みなさんならどんなふうに表現しますか?
「ふわふわ」、「わたあめ」、「もくもく」などといったところでしょうか。
その特徴的なふわふわの正体は、スモークツリーの「花」ではないのです。
一見、花のように思われている方が多いかもしれませんが、スモークツリー本来の花は枝先につける3〜5mm程の小さな花です。
この花を咲かせた後、花柄(かへい)という雌木の軸の部分が長く伸びて綿毛のような見た目と触感になります。
これがふわふわの正体です!
つまり、スモークツリーのふわふわは、種が遠くに飛ぶように進化したもので、花柄(かへい)の先についた種を遠くに飛ばす役割を担っています。
ちなみに、スモークツリーはイチョウなどと同じく、雌雄異株(しゆういしゅ)という雌花と雄花を別の個体につける植物です。
そのため、ふわふわのスモーク(花柄)となり、種をつけるのは雌株だけなんだそうです!
もし、お庭で育てたい、シンボルツリーにしてふわふわを楽しみたい方は、雌株を選んでくださいね。
カラーバリエーションが豊富

スモークツリーのふわふわは、種類によってその色が異なり、赤やピンク、ホワイトやグリーンといった色があります。
また、葉の色が季節によって変化するものや、育て方(陽の当て方)によってふわふわの色が変わる種類もあり、色による楽しみ方もできます。
アレンジに使う場合は、作品のイメージや他に合わせるお花を考えて合う色を選ぶことができ、色合わせも楽しくなりますね!
ウルシ科のスモークツリー

スモークツリーは、ウルシ科ハグマノキ属の落葉樹です。
ウルシ科と聞くと意外と驚かれるかもしれません。
肌の弱い方やアレルギーを持っている方は、枝や切り口などに触れると皮膚がかぶれてしまうことがああるそうです。
水揚げや剪定を行う際には、枝の切り口から樹液(ヤニ)が出てくるため、特に注意が必要なんだとか。
直接触れてしまわないように手袋などを装着されてくださいね。
アーティフィシャルのスモークツリー

スモークツリーはもともと生花でもドライでもその美しさを楽しみやすいとされています。
しかし、扱いやすいとされながらも、やはり、気を付ける点があります。
それは、先ほども触れた生花でのヤニや水分管理、ドライに仕上げるための蒸れやカビ対策など。
また、ふわふわの花柄は繊細で強い衝撃や摩擦などに弱いところがあります。
その点、アーティフィシャル花材のスモークツリーは、ベタつきや水分管理の必要はなく、湿度やカビの影響も受けにくいという点で、非常に扱いやすい素材と言えます。
1点 今回のレッスンで使用するアーティフィシャル花材(スモークツリー)のデメリットを挙げるとするなら、ふわふわ感を生かした素材の一部が落ちやすい点です。
アレンジなど 作業する際には、一枚紙を敷くなどの工夫をすることで後片付けがしやすくなりますよ!
また、花材をカットする際に細かな繊維が落ちますが、アレンジが仕上がると、そこまで繊維が落ちることは少なくなります。
まとめ

見た目が特徴的で、一度見たら忘れられないくらいインパクトがあるスモークツリー。
今回は、6月レッスンで使用する「スモークツリー」について、お伝えしました。
名前の由来や特徴、そしてアーティフィシャル花材としてのスモークツリーについて、少しでもみなさんにとってのお役立ち情報となれたら嬉しいです。
6月花あそびレッスンでは、紫陽花とスモークツリー、それぞれのふわふわを取り入れたリース作ります。
ぜひ、一緒に季節のリースづくりを楽しみませんか?
レッスン詳細はこちらをご覧くださいね▼