梅雨のイメージがある6月ですが、この時期はバラが美しい季節でもあります。
そんな6月に「ローズの日」があるのをご存知でしょうか?
日本とブルガリアでは、6月2日を「ローズの日」として定めています。
その日は、大切な人にバラを贈って感謝の気持ちを伝える日とされています。
実はこのローズの日を、私は最近になって知りました。
お花の記念日には、3月8日のミモザの日や5月1日のスズランの日などが日本では知られていますよね。
ローズの日を知ったことをきっかけに、世界にあるお花の記念日について調べてみました。
今回は、お花を通じて世界を旅するようにお楽しみいただけたら嬉しいです。
気になる記念日は目次欄からすぐにご覧いただくこともできます^ ^

6月2日は「ローズの日」

ブルガリアでは、毎年 6月初旬 にかけて、世界的に有名な バラ祭り(ローズフェスティバル) が開催されます。
バラの収穫を祝うお祭りで、感謝の気持ちを伝え合う習慣があるそうです。
特に、「バラの谷」と呼ばれるカザンラクなどの地域で盛大に行われているのだとか。
お祭りでは、伝統的なバラ摘みやバラの蒸留工程、民族舞踊、バラ入りのケーキや石鹸、アクセサリー、ワイン、ラキアと呼ばれる地元産果実酒が、訪れる人々を楽しませるそうです!

盛大なバラ祭り、参加してみたい♡
そして、日本では、このブルガリアのバラ祭りの文化と、6月2日が「ロ(6)ーズ(2)」と読める語呂合わせから、一般社団法人ブルガリアンローズ文化協会によって 6月2日が「ローズの日」と制定され、2017年に日本記念日協会に認定・登録されているそうです。

ブルガリアのバラの収穫を祝う感謝祭の文化を日本に広め、大切な人にバラを贈って感謝の気持ちを伝える日とされています。
今年はこのバラの日にちなんで日頃の感謝を伝えてみてはいかがでしょうか?
豪華な花束でなくても一本のバラに気持ちを込めるのも素敵ですね。
ちなみに1本のバラの花言葉は「あなただけ」という意味。
大切な人に感謝や愛情を伝える贈り物としても人気があリます。
日本でもお馴染み!海外発祥のお花の記念日
日本でも馴染みが深くなってきたお花の記念日があります。
ミモザの日:3月8日(イタリア)

ミモザの日の発祥は、イタリア。
この日は男性から女性に日頃の感謝を伝えるためにミモザの花を贈る習慣があります。
3月8日は国際女性デーとされていて、女性の権利を守りジェンダー平等の実現を目指すために制定された日です。
国連が1975年に女性の権利や男女平等に関して、世界中に呼びかけをはじめ、1977年に国際女性デーとして正式に制定されたそうです。
そして、3月8日がミモザと関連付けられるようになったのは、1922年にイタリアで女性の選挙権獲得と政治参加の拡大を呼びかける日として始まった「Festa della donna(フェスタデラドンナ)=女性の日」に由来するとされています。
ちょうどイタリアでミモザが開花する時期であり、イタリア全土で入手しやすいことから、「Festa della donna」のシンボルとしてミモザが選ばれたそうです。
日本でも春の訪れを告げるミモザは季節限定感があり、人気ですね。
ワトルの日:9月1日(オーストラリア)

ヨーロッパに渡り、アカシアをミモザと呼ぶようになったようにオーストラリアではアカシアを一般にワトルと呼び、春の始まりを祝うワトルの日(Wattle Day)があります。
南半球に位置するオーストラリアでは、9月は春の季節の始まり。
その時期はオーストラリアでは一般にワトルと呼ばれているアカシアの仲間が多数花をつけます。
毎年9月1日は「ワトル・デー(アカシアの日)」と呼ばれる国家的なお祝いの日にあたり、人々はワトルの花や枝を身につけて冬を見送り、春を迎えるそうです。

黄色に輝くワトルの花や枝を人々が身につける光景、イメージしただけでオシャレだと思いませんか^ ^
スズランの日:5月1日(フランス)

スズランの日の発祥は、フランス。
スズランはフランス語でミュゲ。
Jour de Muguet(ミュゲの日)と呼ばれ、幸福を贈る日として、スズランを恋人や友人、お世話になっている人などに贈ります。
5月1日がスズランの日に定着したのは、16世紀中頃からと言われています。
当時のフランス王シャルル9世が、10歳の時に「幸せを運ぶ花」としてスズランをプレゼントされたことが起源。
翌年、シャルル9世は宮廷女官たちにスズランを贈り、「毎年贈りましょう」と決めたことが習慣の始まりになったと言われているそうです。

自分でプレゼントされた翌年に今度は贈る側に♡
思いやりの気持ちが感じられます^ ^
5月1日になると、フランスでは誰でも道でスズランの花を売ることが許されるのだとか。
受け取った人はもちろん、贈る人にも幸せが訪れるそうですよ。

まさに幸せの連鎖!
本場パリのスズラン売りに会ってみたいですね。
世界のお花の記念日コレクション

さてここからは、さらに世界のお花の記念日をめぐっていきたいと思います!
ダリアの日:8月4日(メキシコ)

メキシコの国花であるダリア。
国民に愛されるお花で、メキシコでは8月4日を「ダリアの日」としています。
ダリアはメキシコが原産。
特に高原地帯で栽培され、暑さに弱く、冷涼地の方が色鮮やかな花が咲くそうです。
アステカ文明では神聖な花として大切にされ、アステカ族は球根を食用や薬として利用していたとか。
ダリアの球根を食べたり、薬としての用途があったことは驚きでした。
今では品種改良が進み、種類が豊富で大きさや色、咲き方など様々なものがあります。
ポピー・デー:11月11日(イギリス)

日本では「ポッキー&プリッツの日」とされているこの日。
イギリスではリメンブランス・デーと呼ばれ、非常に重要な国民的記念日なんです。
イギリスではこの日を第一次世界大戦の終結(休戦記念日)にちなみ、戦没者を追悼する日としています。
激戦地となったフランドル地方の荒れた大地に咲き乱れた赤いヒナゲシ(ポピー)が、戦没者の象徴とされているそうです。
この日には、多くのイギリス人が赤いポピーの造花を胸に付けて追悼の意を表します。
また、街のスーパーや教会などで募金した人には、ポピーをモチーフにした紙製のブローチが配らたり、建物の壁やバスなどもポピーの花模様が施されたりするそうです。
チューリップの日:1月第3土曜日(オランダ)

オランダでは、毎年1月の第3土曜日に「チューリップの日(National Tulip Day)」が設けられています。
この日は、首都アムステルダムのダム広場で、無料で誰でもチューリップを摘み取れるイベントが開催されるとか。

一度ならず、毎年参加したくなる憧れのイベントですね。
アムステルダムの街並みに映えるチューリップ、とっても素敵なんだろうな♡
「花の国」「世界の花屋」とも呼ばれるオランダ。
チューリップはそのオランダの国花であり、主要輸出品だそうです。


ちなみに私の住む新潟県の花はチューリップ。
日本におけるチューリップ球根生産の発祥の地であり、現在も切り花の出荷量は全国1位を誇る生産地なんですよ^ ^
日本にあるお花の記念日
ここからは日本にあるお花や植物の記念日を紹介します。
古くからあるもの、記念日として新しいものなどを含め、3つご紹介しますね。
紫陽花の日:6月6の付く日(日本)

毎年6月の6がつく日は「紫陽花の日」として紫陽花が親しまれる文化が古くからあります。
紫陽花がこの時期に美しく咲く花であることだけでなく、この時期に魔除けとして軒先に吊るしていた習慣に由来するそうです。

近年では6月の6のつく日に魔除けや厄除け、幸福を招くお守りの風習「紫陽花守り」として飾るおまじないが広まっている印象です。
紫陽花を半紙や和紙で包み、水引で結んで飾ります。
ハーブの日:8月2日(日本)

「ハ(8)ーブ(2)」の語呂合わせからきているこの日。
ハーブをもっと身近に感じ、普段の食事に取り入れるきっかけを作ることを目的とするこの日。
制定したのは、エスビー食品株式会社。
1987年に開始したフレッシュハーブ事業の30周年を記念して、2017年に日本記念日協会に登録されたそうです。
まだ8年ほどの新しい記念日ですが、ユニークであり、大手企業によって制定されたと知り、興味深かったです^ ^
サボテンの日:3月10日(日本)

近年、人気の多肉植物。
サボテンもその一種です。
岐阜県瑞穂市の日本一のサボテン村 岐孝園さんが制定したこの記念日。
「サボテンの魅力をもっと多くの方に知ってもらいたい」
という思いから制定されたそうです。
3月10日の由来は2つ。
一つは、3月を「サ」、10日を「ボテン」と読む語呂合わせから!
もう一つは、3月はサボテンが花を咲かせるシーズンであることに由来しているとありました。
この先、この記念日が少しずつ広まってくるかもしれませんね。
日常にお花の記念日をを取り入れるヒント

日本を含め、世界にはいろいろなお花の記念日があります。
お花の記念日を知ることで、そのお花について調べたり、記念日となった背景や文化、込められた想いなどに関心を持つことができます。
ご紹介した記念日のお花を目当てにお花屋さんへ行くのも素敵な過ごし方だと思います♡
また記念日の花を飾ったり、その花の美しい写真を見たり、SNSなどで共有するのも楽しそうです。
お花の記念日をきっかけに、ちょっと意識するだけで季節の移ろいやその国の文化を感じ、日々の彩りにつながる気がします。
まとめ

6月2日のローズの日を知ったことがきっかけで、世界のお花の記念日について調べてみました。
いろいろなお花の記念日があって驚いたと同時に、調べている時間が大好きなお花を通じて世界を旅しているかのようで楽しかったです。
お花は、それぞれの国や地域で独自の文化、歴史、伝説などと結びついています。
世界の記念日を巡ることで、花の持つ奥深い魅力を感じました。
今回の記事を通じて、皆様にとっても新しい発見をお伝えできていたら嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。