先日、花かんむりを喜寿のお祝い用にお作りした記事を書きました。
お祝いの「花かんむり」を制作するにあたり、使用する花材の色について気をつけたことがあります。
今回は、その「花かんむり」を作る時に気をつけた紫色についてお伝えします。

紫色は万能カラー

長寿を祝う色には、還暦の赤、緑寿の緑、古希や喜寿の紫色、三寿や米寿の黄色など それぞれお祝いカラーがあります。
先日 私は、喜寿のお祝いということで紫色の「花かんむり」を作りました。
紫色は古希(70歳)や喜寿(77歳)のお祝いカラーです。
喜寿のテーマカラーは紫色

昔、紫色は染料が珍しくなかなか生産できなかったため、地位や各位の高い人だけが身につけることができた色だったそうです。
今でこそ、長寿国家の日本では平均寿命が男女ともに80歳を超える時代ですが、昔は長生きが珍しく、縁起の良いこととされていました。
そのため、品の高さや高貴である象徴と敬意の意を込めた紫色がふさわしい色とされたそうです。
「お祝い」にも「お供え」にも

紫色を調べてみると、同じ紫系統の色は50種以上、サイトによっては80種に近い種類がありました。
赤みの強いもの、青みが強いもの、濃淡も様々です。
このたくさんある紫色の中で今回お祝いのお花として選ぼうとした時に気をつけたことがあります。
それは「お祝い」の花であるということ。
紫はお供えのお花としてもよく使用されます。
同じ紫色でも選ぶ色によって お祝いとは真逆のお供えのイメージが強くなってしまうんです。
また、紫色に合わせる色にも注意が必要です。
花かんむりのベースにしたハイドレンジやミニバラに合わせたのは、白い小花です。
紫×白は、特にお供えアレンジのイメージにもなりやすいため、紫の色選びには気をつけました。

私が選んだ紫色は、全体的にピンク寄りで赤みがあり、色の濃すぎない紫色。
逆を言えば、青みが強く、色も深い紫色は、高貴な印象がありますが「仏」のイメージを持ちやすい色です。
色の濃い はっきりとした色は年配の方には見えやすいお色ですが、紫色でお祝いの用途を考えた場合には、「仏」のイメージにならないよう、注意が必要です。
まとめ

紫色としてまとめられる色は多く、色合いも、色の濃さも様々。
紫色は、落ち着いた色で心を鎮めたり、愛らしさや上品さを感じたり、高貴なイメージを持つ色としてお祝い、お供えといった様々な用途に活かせる色です。
万能カラーだからこそ、アレンジメントを作る際には、用途に合わせた色選びが必要ですね。
ポイントは紫の色味と濃さ。
ぜひ皆さんも万能カラーの紫色で、用途に合わせた素敵なアレンジメントを作ってみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
よろしければこちらの記事もご覧ください▼