ちょうど1年ほど前の今頃、金婚式のお祝いにフレームアレンジのオーダーをいただきました。
今回は、その時いただいたオーダー作品をご紹介しながら、フレームアレンジを作る時のポイントをお伝えします。
ちょっとしたコツですが、知っているのと知らないのとでは仕上がりに変化が生まれるはずです!

フレームアレンジとは?

フラワーアレンジの種類の1つにフレームアレンジがあります。
フレームアレンジとは、額縁で作られた空間の中にお花をアレンジするもの。
全体にお花を敷き詰めたものやコーナーにお花をアレンジしたもの、フレーム内に花束をアレンジしたものなど、さまざまです。
その中で、今回オーダーとしてお作りさせていただいたものは、全体にお花が入った華やかなフレームアレンジです。


フレームアレンジは、額縁という土台があることで、より作品として完成度が高く見えるのが魅力ですよね。
仕上がりがグッと変わるコツ

今回の作品のようにフレーム全体にお花が入るデザインは、華やかでパッと目を引き、人気があります。
しかし、「なんだか全体的にぼんやりしてしまう」「お花をたくさん使ったのに、いまいちパッとしない」と感じたことはありませんか?
それはもしかしたら、「フレームの形を意識する」という、ちょっとしたコツを見落としているからかもしれません。
フレームアレンジをする際、お花をフレームいっぱいに敷き詰めてしまう方は少なくありません。
もちろん、それがデザインとして意図されている場合は問題ありません。
しかし、「せっかくの素敵なフレームの形がぼやけてしまっている」と感じるなら、ぜひこのポイントを試してみてください。
それは、フレームの角や縁を完全に隠してしまわないということ。

例えば、四角いフレームのアレンジメントを想像してみてください。
お花を角の部分までぎっしり入れてしまうと、どうしてもフレームの形がわからなくなり、全体が丸みを帯びたような印象になってしまいます。
これに対し、あえて角の部分にお花がかからないように配置するとどうなるでしょうか?
たったこれだけで、フレームのシャープな形が際立ち、作品全体が引き締まって見えます。
さらに、フレームの持つ「額縁」としての存在感が強調され、まるで絵画のような印象に仕上がるのです。
引き算の美学で魅せるアレンジに

「せっかくたくさんのお花があるのに、全部使わないなんてもったいない!」と感じる方もいるかもしれません。
ですが、アレンジメントは、すべての花材を使い切ることが目的ではありません。
フラワーアレンジメントには「引き算」の美学があります。
花材をたくさん盛り込むことだけが正解ではなく、あえて余白を残したり、見せる部分と隠す部分を作ったりすることで、作品に奥行きが生まれ、より洗練された印象になるんです。
フレームの角や縁を少し見せることで、作品全体に「抜け感」が生まれ、重たい印象になるのを防ぐことができます。
また、使う花材の配置にメリハリがつくため、それぞれの花材が持つ美しさが際立ちやすくなるのです。

もちろん、縁全体を完全に空ける必要はありません。
ところどころお花がかかっていても大丈夫!
大切なのは、「フレームの形を活かす」という意識を持つこと。
特に、アレンジメントの印象を大きく左右する角の部分を意識するだけで、仕上がりは劇的に変わるはずです。
小さな意識が大きな違いを生む

「フレームの形を意識する」という、ほんの些細なことですが、これを知っているだけで、アレンジメントが美しく、完成度の高い作品になります!
お花選びや色合わせももちろん大切ですが、作品全体のフォルムを意識することをぜひ、これからのアレンジに活かしてみてくださいね。
今回は、少し意識するだけで仕上がりがグッと変わるフレームアレンジのコツをお伝えしました。
ペンタスモアでは、各種お祝いのアレンジメントなど オーダーをお受けいたします。
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